IKEAの罠
「何〜!」
家でちょっと欲しい収納として家具などをホームセンターや量販店でそろえることはもう普通のこと。
ニトリやIKEAもすっかりおなじみに。
IKEAではシンクや洗面台も取り扱っているので試しに自分の家でも使用してます。
そこでIKEA製品を使うときの注意点をちょっと
まずはマンションの壁を抜いてそこに本棚を入れるのでとの依頼。
本棚はお客さんが用意。
自分ともう一人でお客さんが説明書を見て作った指示書にしたがって寸法通りに壁を抜く。
字に書くとすごく簡単な作業に見えてしまうけど実際は壁の石膏ボードを寸法通りに切って少しずつ剥がして、
下地のLGS(薄い鉄の角材)をさらに切って、床から天井まで繋がっているLGSを途中で切ったもんだから宙ぶらりんになったものを補強して残った壁が割れないようにする。
かなりの作業量でなんとか開口を作った。
そのあと本棚を組んでいざ収めようとすると「何〜!」
本棚と壁の間の大きな隙間に顔が青ざめた。
再度開口寸法を確認しても間違っていなかった。
説明書の寸法を見ても間違っていない。
そこで本棚を測ると表記寸法よりも3センチ以上小さい!
普段だと現物を測って開口を開けるがこの時は完全に説明書を信じてしまった。
結局お客さん自身が下地(バックアップ材)を詰めてパテで仕上げることに。
2回目は忘れた頃にまた。
何度かちょっとした手洗いでシンクを使用したのだがその時はほぼ支持通りの開口加工で問題なかった。
自分のうちで試したいシンクがあったのでいつもと違う品物で、でも慣れもあって現物を計らずに支持通りに切り欠いたところまた「何〜!」隙間が・・・。
ということでIKEAの製品を使う時は現物を必ず確認しましょう!
DIYで何をする
「ここに腰掛けが欲しいな〜」
DIYの動機付けは「こんなのあったらいいな〜」、「ここに何か欲しいな」、「売っているのはちょっと違うんだな〜」、「最近ここら辺痛んできたな〜」、「こういうの欲しいな〜」とほとんどが「〇〇だな〜」と生活を見つめて、その先の行動に繋げて行くことだと思う。
そして行動に移して造ったものは完成形でなくても何ともない。
なんども直したり、作り直してヴァージョンが上がりアップデートして行くのも面白いところ。
やる前には色々情報収集するのも楽しい。
「他の人はこうやっているけど自分ならこうかな」みたいな妄想することもまた楽しい。
「こんな道具があるんだ!」、「自分の道具はプロ仕様だし!」作る行為にも増して道具にこだわるのも楽しみの一つかもしれない。
今夜はカミさんと一緒に自分の家の「〇〇な〜」なところ整理してみよう。
DIYのこと
DIY、セルフビルドの可能性」
DIYを一度改めて考えてみようと色々と漁ってみた。
おきまりのウィキペディアをみて見ると歴史と拡がり方が大まかに書かれていた。
第2次世界大戦で破壊されたロンドンの街を自分たちで復興させる国民運動で「何でも自分でやろう(Do It Yourself)」を合言葉に街を復興させたのが起源だそうで、やがてヨーロッパに拡がりアメリカに伝わって拡がって行ったということです。
途中から復興ではなくレジャーや余暇の楽しみという日曜大工として「楽しみ」に変化していき現在に至っているということだそうです。
日本でも関東大震災後はあちこちで復興期はバラック建築が建てられていたし、大戦後も同じような環境にも関わらず欧米のようにならなかったのは国の経済面の理由などがあったのかもしれないがその辺についてはいずれ考察してみたいところです。
いざ「DIYって」なんて考えてみた。
当たり前の話だがDIYをするシーンは暮らしに中で「あったらいいな〜」「ここ困ってるな〜」「こんなの作りたいな〜」が動機付けだろう。
いつも仕事のことや雑務に追われていればこの思考にはならず、家のことや暮らしは後回しになるかもしれない。
それに自分でやるということは材料のことや産地も触れることになるし、自分で「やれることと出来ないこと」を客観的に理解できるのではないか。
この部分だけでも今日本が陥っているある部分を良い方に導いてくれるような気がする。
漠然と何を言っているかわからない文章になってしまったがこれからDIYに関わりながら自分の中の思考も整理して伝えられるようにしたい。
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排水の詰まり
「キッチンや洗面台の排水の流れが悪いな〜」
テレビをつけると通販番組で家のメンテナンスサービスが商品として紹介されていました。
おきまりの排水詰まりの部分、高圧洗浄で油の塊がいっぱい出て来る映像が流れている。
その時「えっ!」と思った部分があったので知ってもらいたいなと。
家のメンテナンスで排水詰まりはちょこちょこと相談のある案件です。
まずは変わりネタ。
床屋さんからの相談でした。
「1階のお店のトイレの流れが悪くてあふれる寸前なのだけど、ホームセンターでスッポン買ってきたやったけど全然だめなんだけど」と連絡があった。
内容的にちょっとだけ覚悟して現場に向かう。
現場に着いてまず流してみると確かにあふれる寸前になる。
まずは家の周りのトイレの排水経路を確認してみるもどこも詰まっていないし水も流れている。
今度は自分が「スッポン」で何回かやってみたら流れるようになった。
外の蓋も全部しめて帰ろうとして最後の確認をしたらまた流れなくなった。
なやんでいると、ふとまだ開けていない浄化槽に入っていくところの桝が目についた。
「もしかして」と思って開けてみたらトンデモな光景だった。
信じられない量のトイレットペーパーが塞いでいた。
トイレットペーパーなので溶けたところから水はちょろちょろ流れていくけど空気は流れてくれないので、空気の入った水鉄砲の口を押さえた状況で便器の水が流れなかったようだ。
その惨状と言っていい状況をみてもらったら、「お客さんの子供がずっとイタズラしていてトイレットペーパー2巻無くなっていたんだよね。」って、もっと早く言ってよ!
さて本題です。
これって築年数の経っている建物でたまにある事案ですので以下に当てはまるようでしたら確認してみてください。
・建てた時からなんか排水の流れが遅いと感じている
・今までに何回も排水の洗浄メンテナンスをしている
上の2つに当てはまる人は一度家の周りにある排水桝を確認してみてください。
その時に排水パイプの出口が上を向いて水が溜まっていませんか?
雑な絵ですがちょっとみてください。
コンクリートやタイルとかで炊事場を作っていた昔は悪臭が上がってこないように排水の出口に水を貯めて蓋にしていた(トラップ)事がありました。
今は器具の方にトラップ(悪臭が上がらない仕組み)がついてますので必要ないです。
ただ30年くらい前までこの工事をしてしまう業者さんがいたみたいです。
出口に常に水が溜まっているということは排水管が密閉されている状態です。そこに鍋のお湯なんかをいっぺんに流しても空気が逃げないので流れは悪くなります。
それに冷たい水がいつも溜まっているところに油汚れを洗った水が入ってくれば固化しやすくなります。
油の固化はつまりの原因なので詰まりやすくなってしまいます。
そおなんです。テレビの画像はまさにこの上向きの排水出口でした。
洗浄のコマーシャルだったので特に問題はないと思うのですが、あの状態のままだとまた洗浄を頼まないといけないな、とか、パスタのお湯を流したら一気に流れないのだろうなと思ってしまったのでした。
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オフグリット
「使用電気の自前化」
火曜日に蓮田の慶福寺さんにてご住職の友人の熊谷さんが開催したソーラーシステムを使ったオフグリットについてのワークショップに参加してきた。
オフグリットの生活とは?
グリットじゃない生活。グリットって?→送電系統のことでオフグリットは電力会社の送電網を通ってきた電気を使わない生活のこと。
講師は木村俊雄さん。
元・東電技術者で福島第一原発でもエンジニアをしていて現在は自エネ組で活動されている方。
主な内容はソーラーシステムに関するもの、けれど現在のエネルギー政策の問題点やメガソーラーの問題点なども教えていただけた。
どんな質問にも冷静な視線で答えていらっしゃった。
自分は今46歳だけど小学校の時に太陽光発電のことが子供雑誌に出ているのをみて、そのうち電気は自分のところで賄えるじゃんなんて漠然と考えていたのを思い出した。
30年以上たった今、改めて考えてみたいと思えるきっかけになりました。
現在金銭的な投資回収となるとなかなか難しいところがあるが「実践し始めると深い部分での意識変革が起こっているようだ」の言葉に可能性を見いだせると感じた。
また自然エネルギーを使うと「音」がよくなるそうだ。
これから自分の中でもっと理解を進めたいとなったワークショップでした。